シンポジウム    

■『子どもをめぐる問題を考える』

 少子高齢化が進み、子どもの数が少なくなっています。また、子どもや子育てをめぐる環境の変化にともない、様々な問題が浮かび上がってきました。お受験、いじめ、虐待、不登校、ひきこもりなど、子どもの問題にまつわる言葉をテレビや新聞などで日々見聞きします。 シンポジウムでは専門家が現在の状況をお話するとともに、日頃感じたり思ったりしていることについてみなさんと意見を交わし、子どもをめぐる問題を考えました。

◆と  き: 2002年11月18日(月)午後2時〜4時
◆会 場:中央公民館(曽根東町)3階視聴覚室
◆講 師:大阪府池田子ども家庭センター  藤井 泰雄さん

講演会の様子


講演会の概要

 藤井さんの講演の内容は、子供家庭センター(児童相談所)とはどういったところかというお話から始まり、最近の相談内容の傾向を紹介いただきながら、今 の子どもたちの問題は特定の子どもだけでなく誰にでも起こりうるという現状についてお話がありました。そして、最近の児童虐待問題の背後にある状況とし て、母親だけに子育てが集中していることなどの問題点の指摘があり、これから子どもの権利を守っていくために、子育ての社会化、地域における様々な関係団 体、大人、子どもを交えたネットワークをつくって地域を支えていくことが必要ではなかという問題提起もありました。 講演後の参加者との質疑応答では、子ども権利を守るために現在あるこども総合計画や子ども権利条約などの理念をどう実現するか、行政や関係者はどう関わっ ていくかなどについて活発なやりとりがありました。

(弘中)