平成12年度
市政研究セミナー
豊中市政研究所では、調査研究の成果をもとに議論を深める場を持つため、市政研究セミナーを開催いたしました。
当日は、研究員による昨年度の調査研究に関する報告のほか、調査研究の過程でアドバイスを受けた研究者の方にも解説・助言をお願いしました。
IT産業振興“とよなかモデル”−税収の安定確保に向けて−
平成13年11月8日(木)
報告者:太原 敏 研究員
助言者:小長谷一之大阪市立大学経済研究所助教授
今回は、IT産業振興を標榜していることもあり、パソコンでパワーポイントというプレゼンテーションソフトを用いて、報告を行ないました。(写真)
報告では、豊中市の財政の現状と産業構造の変化、人口減少、地価下落などの社会環境の変化を説明し、今後とも安定した歳入を確保し、良好な市民サービス を続けるためには、豊中市の立地特性やその産業の持つ特徴からとりわけIT産業振興による税収確保が必要であることを述べました。そのあと、IT産業振興 とよなかモデルの基本項目の説明と、政策事例として、SOHO・ベンチャー育成支援施設プラン案を提示。今後の課題を述べました。
アンケートでは、報告について、「内容はよくまとまっていてわかりやすかった」、「パワーポイントによる説明は見やすく話もよくわかった」、という意見 が見られた反面、「声が小さい」、「IT産業振興は理解できるが税収につながるのか?」、「ベンチャー振興後のビジョンが不明解」といった意見も見られま した。また、「公的インキュベーターのため市の施設を何とか提供できないか。古くてもいいから低予算でできるものをまずやることだ」と今後の積極的な施策 を求める意見もありました。
主催:豊中市政研究所・豊中市職員研修所