平成11年度
市政研究セミナー
豊中市政研究所では、より多くの方に調査研究の成果を知っていただくため、年度ごとに研究報告書を作成していますが、今回のセミナーはさらに一歩進んで、研究成果をもとに豊中市の中長期的課題について論議を深める場となりました。
当日は、研究員による昨年度の調査研究に関する報告のほか、調査研究の過程でアドバイスを受けた研究者の方にも解説・助言をお願いしました。
豊中市における公共建築物のライフサイクルコストの研究
平成12年11月29日(水)
報告者:太原敏研究員
助 言:神戸大学工学部助教授 大谷恭弘氏
2010年には主要公共施設228施設中、165施設が築30年を超える建物となります。このように老朽化施設が大量に発生するため、改修費の大幅な増 大が予想され、かかる費用の予想と、全庁的な適切な維持保全計画をたてる必要性があります。当日は具体的な施設におけるライフサイクルコスト(LCC)の 試算と長期修繕費用の大まかな予測を交えながら、LCCの概念の導入と全施設の情報のデーターベース化に基く費用予測による計画的な予算確保、適切な維持 保全の大切さを述べました。そのあと、大谷助教授からLCCに関する最新の動きを報告して頂きました。テーマの性格上、技術職員の参加が大半でしたが、感 想にはLCCの考えの必要性がよくわかったとの声もありました。主催:豊中市政研究所・豊中市職員研修所