講演会     ■日時:1999年9月29日(水) 午後2時〜4時

■『どうなる21世紀家族の姿』
             〜家族福祉の実現と「公・共・私」の協働〜

講師 井上眞理子氏

 いま、家族が「揺らいで」いると言われています。世帯規模の縮小は「揺らぎ」の指標の第一に挙げられますが、とりわけ高齢者における単独世帯・夫婦のみ 世帯の増加が目立っています。また、離婚率の上昇や、結婚適齢期人口における未婚率の上昇、あるいは家族の個人化等も「揺らぎ」の指標であり、1980年 代後半から日本においても「家族福祉」への関心が高まってきています。社会保障の抑制の支え手として家族を位置づける「日本型福祉社会論」と異なり、「家 族福祉」では、「揺らいで」いる家族をサポートし家族・個人の福祉向上が目指されます。「公・共・私」の協働による福祉多元主義の下、多様なサポートネッ トワークに囲まれて21世紀家族は成立するのではないでしょうか。
 ホットなテーマとしての家族・地域について考えてみました。


講演会の様子


◆講演内容◆
 T 家族の「揺らぎ」
     −日本と欧米−
 U 家族の機能
 V 戦後日本における家族と社会福祉
     −日本型福祉から地域福祉へ−
 W 地域福祉と家族福祉
     −展望と課題−

■講師:井上眞理子氏 (大阪女子大学人文社会学部教授)
■主催:(財)大阪府市町村振興協会、豊中市政研究所
■後援:豊中市
 (財)大阪府市町村振興協会(おおさか市町村職員研修研究センター)、
 (財)堺都市政策研究所、東大阪市都市問題研究会、
 きしわだ都市政策研究所、八尾市民自治センター


※機関誌『TOYONAKAビジョン22』VOL.3に講演録を掲載しています。