研究報告
平成10年度(1998年度)の調査研究を終えて

「公会計改革−豊中市への導入試論」
 このことについて、調査研究に取り組んだ「公会計研究会」での検討経過の概要をお知らせして、報告に代えます。

◆豊中市の行政改革の現状

◆豊中市の財政状況の概要・展望
◆ 自治体会計制度に発生主義会計を採ることの意義
◆制定法主義国ドイツからの教訓
◆ デファクトスタンダードとしてのNPM(ニュー・パブリック・マネジメント)
企業会計的手法による豊中市の財務分析(中間的報告)
 豊中市の一般的な貸借対照表の特徴を平均的なB/S(9市平均)と比較すると、@財政規模に比して保有する資産が小さいA標準的B/Sを持つ自治体と同程度の負債があるという特徴がある。
 負債の負担状況は、平均的。貸借対照表の外の債務負担行為予定額まで加味すると、将来的な財政負担度は、9市比較で2番目か3番目に位置する。地方債残高を年度の歳入規模から見ると、かなり抑制している方ではあるが、債務負担行為まで加味するとかなり大きくなる。

【コメント】
 豊中のような成熟都市では、かなりの維持管理コストをかけて住民サービスをしているわけだが、その運営コストが適切なものかという観点、受益と負担が適切かどうか、というようなことが次の段階での論点となる。
(室木)