共同研究報告
平成12年度(2000)年度の研究活動を終えて

■テーマ

千里ニュータウンの暮らしの変化とまちづくりに関する調査

調査結果を課題解決に向けたプラン作りに



【調査目的及び方法】 開発後30年を経過した千里ニュータウンは現在、市民生活の変化に対応してハード・ソフト両面からの更新・見直しの時期に来ている。既に千里に関する多くの調査がなされており、課題はかなり明らかにされているが、それらの課題をいかに克服するかという視点での結論(社会的合意)が出されていない。課題解決に向けてのプラン及びしくみを考える際、行政サイドの独り善がりにならないよう生活者である住民の生活実態からくる問題意識を反映した解決方策を立てることにした。調査にあたっての具体的な着眼点としては、@日常生活圏での生活環境((1)公園・緑・歩行者道、(2)買い物、(3)医療)、A地域のつながり、交流と社会参画の可能性、B子育て世帯にとっての千里ニュータウン、C高齢者の自立した生活(外出行動を中心に)とし、@郵送によるアンケート、A訪問インタビュー、B中間報告と意見交換会(2/18)などを通じて住民個々の具体の生活像や意識を詳細かつ広範にとらえようと努めた。いわば生活者の視点に立って、千里ニュータウンの問題点、課題点を探ろうという趣旨であった。

【今年度の課題】

 平成13年度は、既存の調査から指摘されている千里ニュータウンの抱える課題に、12年度調査で得られた生活者の視点を織り込み、克服すべき課題を設定し、具体的な検討へと入っていくことにしている。

                 (太原)